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117 DAYS 5の手紙 拝啓
炎暑の候,いかがお過ごしですか。連日の猛暑に庭の朝顔も心なしかぐったりしています。私はといえば,天の川を仰ぎ見ながらビールが日課となった今日この頃です。
さて,前回の手紙のなかでふれておりました「ジジイチャリンコサウンド」(右フロントサスペンション付近からの異音)について報告させていただきます。
6月某日 調査委員会は異音の原因として,「サスペンションのグリス
アップ不足によるグリス不良」という仮説を立て,これをも
とに改善プランを作成し,同プランを実施する。6月某日 調査委員会所属工具研究班はグリスアップガンを開発するも,
グリス注入ノズルをグリス注入口にジョイントさせるために
は,現行の垂直ノズルでは非常に困難であるという事実に
直面し,ノズル部の改良を余儀なくされる。6月某日 同研究班は,ホース式変幻自在ノズル「せまいところもへー
きんたまくん」の実用化に成功。グリスアップガンでのグリス
注入が可能となる。6月某日 むらた作戦指令長官の総指揮のもとグリスアップ作戦(通称
「ジジイチャリンコサウンド阻止大作戦」)を展開。作戦作業は
順調にすすみ,無事に完了する。しかしながら,作戦成功にも
かかわらず,「ジジイチャリンコサウンド」は依然として健在。
異音の除去には,さらなる改善プランが必要となる。
上記のように,6月の段階では異音の原因の究明が最重要課題であり,原因の究明は一時期,大変困難なようでもありました。しかし,7月になると事態は急変します。その模様は次回の報告で…。
それでは皆さま,まだまだ寝苦しい夜が続きますが,寝不足で体調を崩すことなどないようご自愛くださいませ。
敬具
次回:どうやらつづくらしい。
解説
「グリスアップ」
新車などにはまったく関係のないメンテナンス。旧いクルマのサスペンションは定期的に専用グリスを注入しなければならない。古くなったグリスは汚れ等により粘度がなくなり,本来の機能を果たさなくなるためである。グリスはサスペンションの可動箇所等の潤滑のため必要である。新車はサスペンション可動部の密閉性の向上によりグリスの定期的な交換の必要がなくなったようだ。くわしいことは近くの大人の人に聞いてね。「グリス注入口」
グリス注入口は足回りをを注意してみると簡単に発見できる。ここからグリスガンでグリスを注入すると,汚れた古いグリスが反対側からトコロテンのように押し出される。この押し出されたグリスが新しいグリスになれば,サスペンション内のグリスすべてが新しいものになったことになる。(当たり前だな。)ちなみにブレーキ周辺にも似たような注入口があるが,ここにグリスを注入すると大変なことになります。「グリスアップガン」
グリス注入専用工具。グリスカートリッジの交換により無限にグリス注入が可能。ノズルオプションを交換することにより,あらゆる所にグリスを注入できるのだ。ホース式変幻自在ノズル「せまいところもへーきんたまくん」はノズルオプションの最高進化形態ともいえる逸品だ。
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