ほそうで繁盛記悪魔の館

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ジェミニくんとの思い出

 JT150ジェミニイルムシャーの魅力は、なんといってもあの不良っぽい顔つきである。

 イルムシャーバージョンは、当時どこのメーカーもだしていた豪華装備&高性能なモデルとして登場した、ハンドリングバイロータスとならぶいすゞのお買い得車だ。HiとLowを切り替えられるターボを装着。前席はレカロシート。本皮イルムシャーMOMOステアリング。威圧感のあるエアロキットを装着し、リアにウィングもついている。イスジストならよだれもののヒトデホィールキャップも。
 JT150とはもちろん型式で1500ccの150らしい。イスジストのあいだではJT190(1600cc)、JT600(ディーゼル)とともに「JT0」と呼ばれたりもする。「JT1」と呼ばれるのがJT191らでモデルチェンジした次の型である。ちなみにJT0の前はPF60(FRジェミニ)で、今でも根強いファンを持つ名車である。JT1の後は、ご存知の通り、いすゞは乗用車を作るのをやめてしまったので、HONDAのOEMとなり(ジェミニという名のドマーニだから)「ジェマーニ」と俗に呼ばれている。

 

 わたしのサードカーであるJT150ジェミニくん(3ドアハッチバック)はいまだ健在である。もとが「ただ」でいただいたものだけに、結構邪険に扱われている。赤チンが来たら任意保険をはぎ取られ、オーディオはセカンドカー・スターレットにうばわれ、事故ってPIAZZA LOTASを修理中のNagai弟に貸し出されたりという具合である。

 わたしのところに身請けしたときのJT150くんはなかなか悲惨な状態であった。
 リアバンパーに大きな穴があり、左リアクォーターにはこすり傷。左リアのブレーキランプ粉砕。リアハッチにもへこみあり。運転席のシートに穴。助手席のシートを倒すレバーは見当たらず。リアシートもぼろぼろ。マフラーもぼろぼろ。車検はあと1週間。オーディオは鳴らず。冬なのにヒーターが効かない。そりゃあ、前オーナーのMIYAさんも「ただ」でくれるわけだ。
 でも、エンジンは絶好調。タイヤの溝もたっぷり。ハンドリングは、すこうし左に取られるがこれはホィールアライメントが狂ってるだけ。少し硬めのレカロシートはへたり無し。走行距離55,000km。昭和63年生まれの彼はまだまだイケる。

 残り1週間の間に、まず部品取り(検切れの書類なしJT150。レカロシートもオーディオもなしの解体車)の交換できる部品をすべてはぎ取り、移植。リアバンパー、リアハッチ、リアブレーキランプ、リアシート、リアクォーターガラスを半日かけて、Niki、Nagai、Fujieda、そしてわたしの4人掛かりで作業をした。
 マフラーは次回にして、すぐに車検を入れる。
リアバンパーとリアクォーターのこすり傷をマエストロ前浦さんに塗装してもらう。
ヒーターが効かない原因であるサーモスタットを新品に交換。
(この作業はわたしの親父と二人でやった)
 ならないオーディオはGA-1シティ以来愛用のKENWOOD(CDチェンジャーつき)に交換。

 部品取りを駆使したおかげで、ここまででかかった費用は約10万円(任意保険を除く)。
 しばらくしてからぼろぼろだったマフラーについに穴が開いて、最近流行のぶっとい重低音マフラーのような爆音をとどろかせるがNikiさんと二人で交換。中古部品ばかりとは言え、完全に生まれ変わったJT150くんは、快調に走行してくれた。

 スタッドレスに履き替え、スキー場へとNagaiと二人で遠出をし、道に迷ってナイター営業が終わってもたどり着けなかったり、毎日の出勤、釣り、キャンプにと大活躍。そして、赤チンと出会ったときも、JT150くんで見に行ったなあ。
 このころ、姉のスターレットを譲り受け、赤チンを購入して3台のオーナーになった。税金を払ったら「ケツの毛まで抜かれて鼻血もでねぇ」となったがなんとか維持。任意保険を外したのでほとんど乗らなくなって、ほとんど"piccolo BERLINA"の代車生活。
 それでも、ときどきあの重いクラッチ、ターボの力強い加速、不良っぽい顔つきがたまらなく懐かしくなる。身売りしようかとも考えたが、それも取りやめ、ダート専用のラリーカーとして使おうかと相談中。

***********Katsuse   98/9/14************


ジェミニ君のその後

 身売りの話まで出ていたジェミニ君だったが、そのよさを改めて見直してからと言うもの、毎日の通勤のアシとして活躍している。あくまでもファーストカーはチンクチェントのつもりのわたしだが、ジェミニ君で通うことの方が総じて多い。スターレットは一番マトモできれいなので、よそ行きの時などに使用。

 3台所有に限界を感じた今年の4月、ついにスターレットを手放した。おかげで2台所有になって経済的にもひと段落。現在スターレットはNikiさんのアシとして活躍。

 ふたたび任意保険をきちんとかけ、大手を振って町を闊歩する。

 


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