悪魔の誘いリスト
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FIAT 500 (チンクチェント) |
悪魔の館1号室「FAQと旧車購入の心構え」 |
悪魔の館4号室「旧車のモディファイと改造」 |
旧車の相場価格は、あってないようなものです。
中古車価格というのは仕入れ価格と車検代と中古車屋の儲けに分けられます。そのうち仕入れ価格は多くの場合下取り価格と同意になり、車種によっては”ただ”とういうこともあります。減価償却というのでしょうか、買うときは何百万もしたのに、7年経つと下取りは数万円、なんてことも少なくないはず。これらはひとえに中古車市場での人気によって決まり、スポーツカーなどは7年っても比較的高値を保っています。しかし、一般的な新車種開発サイクルなら、7年も経つと必ずフルモデルチェンジしており、場合によっては2世代前なんてこともあります。7年前の平成3年に発売されていたクルマ、たとえばスカイラインならR32ですが、現在はR34ですよね。2世代前ともなると下取り価格が低くなるのもしかたないでしょう。最近はレトロブームとでも言うんでしょうか、古いクルマ専門の雑誌が登場するほどで、スポーツカーを中心に値下がりに待ったが掛かっていますが(98年9月号のJ's Tipoにはピアッツァとアルシオーネが一緒に特集されていたりする)基本的に新しい方が好きな人が多いのでモデルチェンジするごとに価格は下がっていきます。
車検代はおおむね5〜12万円程度、中古車屋の儲けはだいたい30万円以上です。(この30万円は、5,000km保証とか6カ月保証とかの修理代を保険として計算に入れての値段ですので、完全に中古車屋がぼったくっているわけではないのですが、保証期間内に故障しなければボロい商売ということになります。)ということは、仕入れが0円のばあいでも最低35万円はすることになります。あとはその車の人気次第で仕入れ価格やプレミア価格が上乗せされていきます。
(あ、ここでことわっておきますが、このコンテンツでは具体的にこの車種が何万円ヨリなんてことはやらないと思います。だって「ほそうで繁盛記」だもん。)
人気次第で値段が決まるということは、自分の好きなクルマの人気が低いほうが安く手に入れることができるわけですが、それはそれでさみしい話です。あまり人気が低すぎると売れないのですぐに解体されてしまいますし、人気がありすぎてAE86のような値段が付いたり、タマ数が少ないのでプレミア価格がついているトヨタ2000GTのような場合もあります。結局、ある程度人気があり、それでいて過度に人気が沸騰せず、タマ数もあれば、比較的安く手に入るということになります。
ですから、興味のない人にとってはただの古いクルマ、私たちのような人種にとっては宝という意味で、旧車の値段というのはあってないようなものだといえるわけです。
ここまでは中古車屋での購入についてかいてきましたが、その他に旧車を激安でゲットする話をしてみましょう。
個人売買
欲しい旧車が決まったら、雑誌の売買情報に目を通します。ちかごろは丸ごと一冊個人売買なんて言う雑誌もあり、自動車雑誌にはたいてい個人売買のコーナーがありますよね。ごくたまに「117クーペ5万円!」とか「RITMO 130TC 3万円」なんていうものにめぐりあうことがあります。これらはたいてい部品取りとしてしか役に立たないのですが、やむを得ない理由で「大事に乗ってくれるなら」と言う条件付きで、現役ばりばりの「あたり」に出会うこともあります。また、いすゞMLのようなメーリングリストに入っていると、お友達価格でいすゞ車が手に入るなんてこともあります。
解体屋
解体屋にて丸車(無事故でまだ部品をはぎ取っていない廃車)で入ってくるのを待つという手もあります。このばあい5〜10万円で手に入ります。でも、信用のない人や素人(名義変更できない人)には売ってくれませんので注意が必要です。